image  研究事業(その他)

児童虐待対策 ・ 練馬区

東京都練馬区保健所の取り組み
 練馬区は東京都23区北西部に位置し、人口672,251人、年少人口構成比13.1%、高齢者人口構成比17.0%(平成17年1月1日現在)、出生数5,819人、出生率8.7、合計特殊出生率は1.05、(平成16年1月~12月)であり、人口は年々微増しており、出生率および合計特殊出生率は東京都の8.2、1.01(平成16年10月人口動態統計)に比べやや高い傾向がある。
練馬区保健所・保健相談所では乳幼児健診など従来の母子保健事業を育児不安の解消と児童虐待予防の観点から見直すとともに、以下の事業を実施し、広い意味での子育て支援・児童虐待予防を目指して総合的に事業展開を行っている。
また地域の子育てグループへの育成支援を行い、連携しながら地域の子育てネットワークづくりを進めている。


1. EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)を使用した産後うつ病のスクリーニング導入
練馬区における新生児訪問EPDS実施方法
新生児訪問(生後60日まで)時にEPDSを使用したスクリーニングを行ない、ハイリスク者に対し、さまざまな支援を行い、さらに4ヶ月児健診で同じ対象者に再度EPDSを使用したアンケートを行い結果の改善などを評価する。 
EPDS実施マニュアル(保健師用)の作成 援助者マニュアルの作成

参考:EPDSを使ってみたいと思われる自治体は、以下の本をご覧になってから導入されることをお勧めします。
*1:「母子と家族への援助 -妊娠と出産の精神医学- 」  吉田敬子著 金剛出版 2000年10月30日発行
*2:「産後の母親と家族のメンタルヘルス―自記式問診票を活用した育児支援マニュアル―」吉田敬子、山下洋、鈴宮寛子著 母子保健事業団 2005年8月発行

2. 4ヶ月児健診における問診票の改正
母親のメンタルヘルス・育児不安・虐待予防などのスクリーニング項目を新たに入れた問診票を作成し、4ヶ月児健診の案内と共に事前郵送。 

3. グループミーティングによる母親支援を目的とした育児交流会の実施  
グループミーティングの手法を取り入れ、育児の不安や悩みなどを気軽に語れる育児支援の場として育児交流会を実施。同伴した子どもについては保育士をつけて母子分離している。
6所で50回実施予定(平成17年度)  6所で37回 延331人(平成16年度実績)

4. 虐待予防相談
虐待する親自身が抱える心の問題について精神科医師による相談を行なっている。
6所で21回実施予定(平成17年度)
6所で延59人(平成16年度実績)

5. 虐待困難事例検討会 
・精神科医などの専門家を助言者とした検討会
6所で15回予定(平成17年度)
6所で延17件(平成16年度実績)
・必要に応じて関係機関を集めての事例検討会 6所で延57件(平成16年度実績)

<報告文献>
1 特別区保健所の児童虐待予防対策について(56KB)
平成17年1月20日 特別区保健予防担当課長会業務報告会

2 新生児訪問におけるEPDS試行結果と今後の課題(28KB)
平成17年3月16日 練馬区保健所

★さらに詳細をお知りになりたい場合は平成14・15・16年度地域保健総合推進事業「児童虐待予防対策における保健所の役割に関する研究」報告書に先駆的モデル事業として記載されていますので参考にしてください。
新聞報道:
読売新聞地域版 平成17年10月6日:若いお母さんを支えます。練馬区
産後うつ病アンケート 2度実施、カウンセリングなどでケア
若いお母さんたちが「産後うつ病」になるのを防ぐため、練馬区は生後60日の新生児と4か月検診時にうつ病のアンケートを始めた。二重の精神的なケアを自治体が行うのは、23区では初めての取り組みという。
朝日新聞地域版 平成17年10月15日出産前後のママをケア うつ診断に質問票
出産後、理由もなく不安になる、すべてにやる気がわかない-。練馬区は10月から、そんな母親たちのこころの状態を客観的に診断し、支援につなげる取り組みを始めた。英国で開発された「エジンバラ産後うつ病質問票」を使って点数化して判断する。うつの可能性が高い場合は間隔を開けて再調査するという。・・・同区が昨年、出産後の約200人に試行したところ、9点以上(うつ病の可能性が高い)の人が約25%に上った。この人たちを再調査すると、9点以上は3~4割に減っていた。予防課は「時間の経過に伴い、緩和される人が多いようだ」と見ている。

〒176-8501 東京都練馬区豊玉北6-12-1
電話03-3993-1111 FAX03-5984-1211
平成17年12月8日更新 平成17年10月27日WEB公開
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