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 会長挨拶 ●

澁谷 いづみ      
 (愛知県半田保健所長)

 平成20年4月1日、第22代全国保健所長会会長に就任しました。これまで蓄積されてきた所長会の活動実績を継続する一方で、新たな時代の要請に応えられる創造力をもつ保健所長会としていきたいと思います。
 会の運営に当たって、理事会は新たな要請に応えつつ通常の会務運営を中心に、また、「地域保健の充実強化」と「健康危機管理」の2つの委員会は保健所を取り巻く公衆衛生の課題への対応を継続的かつ敏速に行ってまいります。委員会委員は役員の改選とは別に安定した活動をつづけ、委員長は役員会(会長、副会長、5つの担当の常務理事・副常務理事等)等との意見交換も積極的に参画していただくよう配慮したいと考えています。

 全国保健所長会は、その役割として次の3点が重要と考えます。
 
 まず第1点は、公衆衛生の最前線である現場の声を厚生労働省はじめ国の関係機関や組織に届けることです。施策がより望ましい方向に進むよう、通常の要望活動や検討会・委員会などへの参画を通じ、所長会として機会を捉え働きかけていきたいと思います。
 このことは役員だけが関与するのではなく、国が求めるパブリックコメントや保健所対象調査など、会員一人一人が誠実に対応することが必要と考えます。

 第2点は、全国ネットワークのメリットを活かした保健所活動の支援をすることです。情報提供や調査・研究事業による提言や課題の解決など、他の保健所の具体的な活動を知ることができる仕組みづくりを充実させていきます。
 「それは素晴らしい事業だ」あるいは「それが地域の課題だ」と指摘しないと、現状としてある、というだけで「参考事例」や「公衆衛生のニーズ」として認識・活用されにくいと思います。例えば、健康危機管理の事例収集など智恵と経験を共有していく体制を整備していきます。
 また、保健所長の中には得意分野を持つ優れた人材が多く存在しています。この人材の発掘も全国の保健所活動に活かせればと思います。

 第3点は、保健所長の資質向上に果たす役割があります。全国規模、ブロック規模での研修会の開催などにより、スキルアップをめざして行きます。

 いわゆる市型・県型の差異だけでなく、全国の自治体の保健所設置環境も異なりますが、これら3点の役割は、全国の保健所が連携・協力することで発揮できる大きな効果だと考えます。

 今、保健所は、関係機関と適切に連携し、健康危機管理の拠点としての確実な役割を果たすことが求められています。また、医療制度改革の推進にあたっては、医療計画を始め関連の各計画策定とその実行、評価のいずれの段階にも保健所には関与すべき重要な役割があると考えます。さらに、これらの公衆衛生行政の課題に立ち向かっていくためには、パブリックヘルスマインドのある公衆衛生医師の確保が何より重要です。

 公衆衛生の地域の拠点として、また医療行政の一端を担う機関として、保健所が住民の期待に応えられるよう、全国の保健所長はじめ保健所職員の皆さん、関係各方面の皆様、宜しくお願いいたします。

平成20年4月1日掲載
平成21年4月スタイルシート導入

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