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江東区新型インフルエンザ訓練(2007/3/12)

 訓練の模様(陰圧テント組立、防護服着脱、トリアージ訓練)PDF:320KB
 PPE 感染防護服の着脱方法:PDF90KB

封じ込めるぞ!新型インフルエンザ
江東区職員向け広報から(抜粋、一部改変)

 3月12日、江東区保健所で、新型インフルエンザ発生を想定した訓練が行われ、保健所・防災課・広報広聴課職員や医師会、薬剤師会等関係者など約60人が参加しました。世界保健機関(WHO)では、新型インフルエンザ発生の危険性が高まっているとし、世界各国に注意を喚起しており、各行政機関では危機管理体制の整備が求められています。訓練は、陰圧テント組み立て、防護服着脱、トリアージの3種類が行われました。

54uの大型陰圧テント
 陰圧テントは、壁面と床面が一体になっており、高い機密性を保ちます。テント内のウイルスを含んだ空気は、フィルターを内蔵する陰圧機で浄化、排出され、病原体の外部への拡散を防止します。
 組み立て訓練には、生活衛生課、防災課が参加。支柱を組んで二重の天幕を張り、54uもの大型テントを完成させました。初めての体験に戸惑いながらも、「器具を使わず少人数でできました」と驚いていました。

頭からつま先までフル装備
 次は、防護服の着脱訓練。テント内での問診や診察に従事する職員を感染から守るものです。保健予防課の4人や薬剤師会などが体験しました。
 水色のインナーの上下、その上にフードつきのつなぎ型防護服を着用。手袋やシューズカバーは二重にし、顔にはマスクとフェイスシールドという重装備です。
 当日はまだ冬の気温でしたが、「ずっと着ているととても暑い。ゴーグルは曇ってしまうが、フェイスシールドのほうが良かった。」「汚染された防護服の脱衣が特に重要だが、汚染を自分の手などに付着させないように行うのがとても難しかった」などの感想がありました。

陰圧テント内でトリアージ
 防護服をまとった4人が陰圧テントに入ると、訓練とは言え「非常事態」の緊迫感が一気にアップ。問診や診察、咽頭拭い液検査等を行い、陽性反応が出た患者を搬送用の車に乗せました。
 患者の精神的不安感を少しでも少なくするため、SARSのときに使用されていたような全身を入れるタイプの搬送用アイソレーターではなく、今回は頭からすっぽりとかぶるタイプの個人用のDIFフードを陰圧にして使用しました。防護服をきたままの車の運転はなかなか大変なようでした。

 一連の訓練で、「屋外にトリアージ目的の発熱外来を設けることはよいとして、密閉空間ではない屋外では空中を浮遊する病原体の濃度は限りなくゼロに近くなるために、屋外での空気感染対策を目的としての"陰圧室"はあまり意味がないのではないか?」「蔓延状況になった時には、患者が多く殺到して、テントに収容できなくなる。」「ウイルスの感染力の強さに応じた対応を考えてもよいのでは」「防護服を着用していると聴診器の使用は困難」「テントからトイレに行く場合の手順も検討すべき」「防護服をずっとつけたままでは体力をすごく消耗する。交代要員の確保が必要」など、課題も見つかり今後の対策の上で貴重な体験となりました。

 中西保健所長は、「万一感染が拡大した場合には、保健所以外の部署の協力も不可欠」と話し、想定されるものとして次のような事項を挙げ、全庁をあげて新型インフルエンザ対策を推進することを提起しています。。
○相談問い合わせ対応○発熱センターの設置場所調整○保健所職員の支援(人的バックアップ、医療資機材の供給、食料など)○各施設での新型インフルエンザ発生時の対応マニュアルの整備○ゴミ処理と排出抑制、感染性廃棄物の処理○区民の食料・生活必需品の供給○高齢者等弱者への支援○遺体に対する適切な対応など

平成19年3月22日掲載

Japanese Association of Public Health Center Directors