必要な能力


公衆衛生医師イメージ

 地域保健分野で働く公衆衛生医師に求められる能力としては、一般的な医学の知識はもちろんですが、疫学の知識やそれを用いて地域の健康課題を明らかにできる能力が求められます。これは臨床医で言うところの診断能力に該当すると考えられます。

 さらに、地域の健康課題を改善するためには、何らかの対策を進めていく必要がありますので、その対策を進めるために「組織」を動かす必要があります。それは自身が所属する組織であったり、他の関係機関であったりしますが、それら組織をマネジメントする能力が求められ、これは臨床医で言えば全人的医療を提供することと似ているかもしれません。

 関係者や関係機関・団体とコミュニケーションを図りながら仕事を進めていく必要があるため、高いコミュニケーション能力が必要となる一方で、業務の中では感染症や食中毒、医療安全や児童虐待など健康に関する危機管理を取り扱うことから、健康危機管理と呼ばれる危機管理能力も求められます。

 また、都道府県や政令市・中核市といった地方自治体の職員として働くことから、人間の生命を守る医師としての倫理観だけではなく、公平・公正な公務員としての倫理観も併せて求められます。さらに、予算調整、議会対応から報道対応など行政職員としての能力も必要です。

 保健所長は原則として医師でなければならないと定められているため、保健所長になるには医師免許を持っている必要がありますが、基本的にそれ以外には必須となる資格や経験はありません。ただし、自治体によっては取得学位や専門科目、公衆衛生の実務経験などを採用条件にしているところがありますので、詳しくは各自治体にお問い合わせください。

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